短くまとめます。
まず最初の方(令和ロマンの次らへんから見た)のコンビおもしろくなさすぎる。まじでなんで決勝まで通ってきたんかわからん。これが日本の頂点てやばいやろ。イライラしてTver消す。(いつもこうなってる気がする)
終わってから決勝メンバーのネタのみ一回戦から見ることに
令和ロマン見る 出てきてすぐにもうさっき見てたものと違いすぎる
空気が違う。会場変わったんか?このコンビだけなんか違う条件でやってんのかみたいな。
この瞬間に救われた。あー良かった日本の頂点はちゃんとおもろい
令和ロマン見て思った
トップに立つ人たちって、例えばアマチュアの人のスポーツとかショーとかなにか見た時に、
普通におーって感心するけど、その後プロの本物を見るとあっ全然違うわ、やっぱプロは違うわ、てなるあれを他のプロに対してやれちゃうんや
で、実際なんでそんなに違うように感じたか考えると、令和ロマンだけ立体的だったからだと思う
他の漫才師は二人で世界を作り上げて閉じてる。客席とステージの間に完全に線が引かれてて、客は傍観者として安全地帯で見るだけ
でも令和ロマン特に一本目は、ステージからユニバの4dシュレックみたいに飛び出してきて客に直に干渉してる感があった。
そうなると、どうなるか
まず第一の受け手であるその場のお客さんも平面的ではなく、立体的に反応する
その他の閉じた 平面的な 漫才の時よりも明らかに 会場にダイナミックな揺れが起きてた
電車で近くに知らん美人が立ってるよりも、学校でまぁまぁな子が話しかけてくるときのほうがドキッとするあの理論でこれは説明できます。
一線引いた向こうで起きてるか、こちらで起きてるかで自分の心への働きかけはレベルが違う
それができたのってなんでだろ〜
理由1.まず一番きついトップバッターという出順、みんな知ってるこの難しさ
出る側も見る側もスタッフも審査員も緊張してる
でもお笑いは緊張と緩和なのでこれって今回みたいにすごい良い方に働くこともあるのかも
すごい緊張状態やからうまく弾けさせると普通よりドーンっていけるのでは
プラス、その難しさ知ってるがゆえに、開き直って勢いつけて振り切っていけたんじゃないかなっていうのを見てて感じた
理由2.令和のボケの方の意識
さっき述べた理由1も絡んでくるけど、トップバッターが他よりもネタそのものだけじゃなくて、お客さんに対する意識が強くなるのでは?
一番客の状態が分からない、気になる出番やから客への意識がすごい強くなるんじゃないか
それと、そもそものこのボケの方の客とコミュニケートしようとする意識、しっかりボケで働きかけて、その反応の返りを受け取って、次へ進んでいるように見えた
他のただ台本に沿って2人だけのやり取りを見せる漫才と違った
理由3.お茶の間と繋がれる深さと浅さの絶妙なバランスで共感させられた
誰もが知ってるパンくわえて走ってぶつかるシーン。こういうのはその世界にまず入って内側で何か変化を起こそうとか考えちゃうけど、その世界に安易に入っていくんじゃなくて、
それを議題のようにぽわんと浮かして、外から喋りで取り扱うという新鮮さがまずあった
そしてこの大定番のシーンを少し掘って外から切る。ほとんどの人は中に入っちゃってるからここで外から切られてしまう
その切られる快感が笑い お笑いのセオリーの一つ裏切り
この時の切る視点が「考えてみればそう!だけど、考えたことがなかった」っていう最高にウケるバランス
大定番(偏差値低)を少し深掘りする(偏差値上げ)ことで絶妙な偏差値になった。誰でもすぐ分かるじゃなくて、考えてみるとめっちゃ分かっておおーってなる
この時にその場のお客さんたちがその前の掴みのコミュニケートを経て、顔が緩んでるとこで来たから準備完璧でぐわーんって心から揺さぶられてるのが目に見えるようやった。
一線超えた向こうでやってるおもろいことではなく、誰もの頭の中にある素材で共感を得ることで、客それぞれにとって「私の今ここ」で笑いが起こる感じ
笑いはまず客席で起こって、そのどよめき加減を含めてテレビの向こうのぼくらはおもろさを即座に判断して、めっちゃおもろいとかまぁまぁおもろいとか脳内で点数に変換してると思う
とか言いながら、個人的に真空ジェシカがだんとつで面白かった笑
真空ジェシカはあれでもまだ偏差値バランスが少し上に振れたままで、
それが故に一線の向こう側、もう少し下ろさないと客席との間の線を越えてみんなの心に直接触れられないんじゃないか
映画どろぼうのくだりは一瞬客席まで降りそうになってたかも
でもあれも映画どろぼうの方の世界に入っちゃって内側で崩してるから、外側から見る客の隣で直に心には触れられないんかな
読んでくれた方ありがとうございまちゅ!